二〇二三年二月二十五日の〈土曜の午後のABC〉は、
「ちはやぶる」歌に辿る日本の美と知の細道散歩
と名付けてみました。
考えたいことは、前回の続き、というか、そのまとめの試みです。
つまり、「ちはやふる…」の和歌一首が辿らせてくれる日本の美と知の歴史の旅なのですが、「歴史の旅」とはちょっとおおげさかな、と「歴史の細道散歩」としてみたわけです。
この歌は、「龍田川」というテーマで、その後一千年に亘って人びとに親しまれ、その表現欲を唆ってきました。その千年に及ぶ人びとの反応を確かめてみようというわけです。
今回は「龍田川」よりも〈枕詞「ちはやふる」〉の方に探究心を向けて行きたいと思って、議論の材料を用意しております。