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『失われた時を求めて』の森へ(4)夜明けの汽車の窓の日の出

プルースト(Marcel Proust 1871〜1922)の『失われた時を求めて A la recherche du temps perdu』、最初の「第一巻 スワン家の方へ Du côté de chez Swann」がグラッセ書店から刊行されたのは、1913年11月でした。自費出版でした。 ガリマール書店、ファスケル書店から出版を断られて(1912年12月)、一年後です。その後ガリマール書店 […]

『失われた時を求めて』の森へ(3)無意志的記憶とマドレーヌ

とうとうコロナに囲い込まれたまま、2020年を終えることになりました。今年最後のABCは、zoomだけで、がんばります。 このところ、プルーストを読み続けていますが、年末のABCは、「マドレーヌ」の一節をとりあげました。以前、『失われた時を求めて』の巻頭の有名な一句を読み比べましたが、あの一行、《長い時にわたって、早めに寝床(とこ)に就くことにしていた。蠟燭(ろうそく)を消すとすぐ、目は閉じ、「も […]

『失われた時を求めて』の森へ(2)「反サントブーヴ論」と翻訳。

今回のメインは、プルーストの未完の原稿「反サント・ブーヴ」論の一節をめぐって、 翻訳に不可能はない、しかし完璧な翻訳というものはない。 というテーマのもと、プルーストの伝えようとしたことから、翻訳とはなにか、そして表現するということはどういうことかを問い直し、文字・言葉による表現の構造的原理とでも名づけたい問題へと考えを巡らせていきたいと考えております。

プルースト『失われた時を求めて』の森へ(1)

11月7日(土)のABCは、14:00〜17:00波止場会館3階中会議室です。(3Cではないので、お間違えないよう。まぁ、3Cの向かいですが) 夏以来、ゴッホを勉強していて、そこからプルーストを読んでいくことになりました。<ゴッホからプルーストへ>。これは深いところで繋がっているのです。それは、絵/絵画を観るということ、それについて語ったり、考えたり、書いたりするということはどういうことか。どんな […]

「プルースト」と絵を書くこと(2)

10月23日(金)は、10月10日(土)に読んだ箇所の続きで、プルーストが画家エルスチールの作品を観ながら、その印象を記述していく、文章を読みます。 作品を観るということは、頭の中で、その「絵(イメージ)を書き、絵画(タブロー)を言葉にする」という行為を繰り返している—などというと難しげな議論になりそうですが、—読んでいくと、意外と思い当たることが、多いのではないでしょうか。 今日読むところ、ボク […]

絵(イメージ)を書く — 絵画(タブロー)を言葉にする

10月10日の<⼟曜の午後のABC>のタイトルは「絵(イメージ)を書く — 絵画(タブロー)を言葉にする」とでもしましょうか。フランスの小説家マルセル・プルースト(1871〜1922)の『失われた時を求めて』から、ある絵画作品の描写を抜粋、読んでみることにします。『失われた時を求めて』の日本語訳はたくさん出版されていますが(文庫本でも4種類!)、ここは、ボクが自分で訳してみました。 彼、プルースト […]

ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂「最後の審判」のイエスはなぜ無髯の若者なのか

9月21日のテーマは、<ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂「最後の審判」のイエスはなぜ無髯の若者なのか>です。先日、フィレンツェのドゥオーモ大聖堂にあるミケランジェロの「ピエタ」が修復に入ったニュースを教えてもらって、修理中でなければ見られない角度からの写真など眺めているうちに、前回のABCの終わりがけに、中世のキリスト教はギリシャ・ローマ文化からどのくらい影響を受けたか、という質問があって、中世 […]

次回の<⼟曜の午後のABC>は、8月8日(土)14:00〜17:00オンラインで開催です。

8月は、7月の「ゴッホ」月の延長です。ゴッホから読み出せる問題を絵画・美術の世界へと拡げて行けたら、と思っています。 8日は、「糸杉」を描いた作品を追いかけて、その問題を考えて行くところから始めたいと思います。「糸杉」は3点、用意しました。すべてみなさんお馴染みの作品ですが、ここから、「絵画における触覚」「絵画の遠心力と求心力」の問題を考えます。 そのあと、「糸杉」ではない一点を追加して、さらに話 […]

次回の<⼟曜の午後のABC>は、7月11日(土)14:00〜17:00波止場会館4B です。

コロナへの警戒はまだまだ解くには程遠いようですが、ABCは続けようと思います。次回は、7月11日(土)14:00〜17:00。波止場会館4B です。 6月は気分一新、「樋口一葉」を読む月にしました。まだまだ「樋口一葉」を終るわけには行かないのですが、7月は「ゴッホ」月としたいと思います。 7月11日(土)は、6月に『日経』に連載した「ゴッホ10選」を再読。まず、あの連載をめぐって話を展開する予定。 […]

次回の<⼟曜の午後のABC>は、6月26日(金)19:00〜21:00 波⽌場会館3Cです。

その後、みなさま、お変わりありませんか。6月13日(土)は、再開第一回を無事終えることができました。樋口一葉の「大つごもり」をタイトルと作者名を隠して、どんな作者像がイメージできるか考えながら読んでみたわけですが、今度(6月26日)の金曜日は、この「樋口一葉」という人の事歴(生涯)を追いかけ、その作業が作品を味わううえでどんな役割を果たしてくれるか試してみようと思います。