20世紀は、知っていることだけを伝え、知っていることだけを確信をもって語ればいいと了解し合い、知っていることだけを使って事業を推進しようとしてきた。それが、どんな過ちを犯してしまうか、それを21世紀の10年目に思い知らされた(たくさんの例をあげることができるが、いま、ここでは3月11日の地震と津波、そして「フクシマ」を挙げておくだけにする)。
知っていることを分け合って確認し合うのではなく、解っていないことを語り合って考え合う場所を作っていくことが、いまこそ必要なのである。
原稿を書くときも、解っていないことを素直に書けるようでありたい。
2013.4.5