《語る『古事記』、書かれた『古事記』》
というタイトルで、これまで勉強してきたことを整理してみたいと思います。
『古事記』を素材に<無文字文化>と<文字文化>の問題を考えようとして、あらためて『古事記』を読み出したわけですが、テクストの読み方一つとっても、伝統的な慣習で読まれている( 露伴のいう「雲の影」にいることを反省していない,ボク自身その影に囚われていると思う)ところが多々あり、予想以上に納得の行く読みに手間がかかって今回も始めから読み直して、訂正版をお渡しすることにしました。
その機会に、『古事記』が私たちに語りかけていることを、あらためて整理しておきたいと思い、今回は『古事記』の、いままでのABCでの勉強を振り返り、まとめとするひとときにしたいと考えました。