intro essay(2025.04.12)

野菜売場の前で、キャベツの新物がどかどかと積んである(ビニールに包んでないのが嬉しい)。その前に佇んでいると、山のなかのひとつから、なにやら挨拶のようなものを受け取る。私を買って帰ってと言ってるようでそれを買物籠に入れる。家に帰って包丁を入れると、そういう野菜は奥の方で傷のようなものを持っているのである。そこをそっと取り除いて、夕食の皿に盛る。

(2025.04.12)