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2024年11月09日(土) <土曜の午後のABC>

11月のABCは『古語拾遺』を覗いてみる予定で、10月のABCのときに前もってプリントをお送りしておいたのですが、予定を変更します。 というのは、いま、上野の東博でやっている「はにわ」展が開かれているあいだに、埴輪と古事記との深いつながりについて、語っておきたい(そして展覧会を観に行ってもらいたい)と思い、展覧会の終わらないうちに、この話をしなければと気がついた次第。 そこへ、ちょうど『八雁』の最 […]

10月5日の<土曜の午後のABC>は、「古事記」と「日本書紀」—天地開闢物語を読み比べる

10月5日の<土曜の午後のABC>は波止場会館4Bです。  題して<古事記と日本書紀—天地開闢物語を読み比べる>です。  古事記、日本書紀冒頭の天地開闢話から、現代のわれわれはなにを学ぶか、と言い替えて  もいいのですが、古事記のこの部分は、これまでになんども見て来ました。読み返すたびになにかしら発見があります。今回は、日本書紀の天地開闢の記事と読み比べます。  日本書紀では、当時の朝廷が認めてい […]

これまで『古事記』を勉強してきたまとめとして

異常に暑い毎日が続いています。 朝方には覗けた晩夏を想わせる空の青さや雲の形が、お昼ごろには入道雲に掻き消され、まだ油蝉の鳴き声が聞こえて来ます。 でも、暦は9月半ばです。暦は人間の作った自然界への応答手段のなかでも、最も素直に自然界の声を聴こうとしている構えをみせており、人間は、暦を通して自然に従って生きて行こうとして来たのですが、自然界と暦のあいだにも、人間に視えてきそうな歪みが露出して来た気 […]

欲望としての<美>を考える

暑い暑い毎日です。その上台風が近づいていて心配です。17日の土曜日は台風一過の一日となりますように! 8月17日(土)14:00〜17:00の<土曜の午後のABC>は、「欲望としての<美>を考える」というタイトルです。 例年8月は夏休みなのですが、7月のABCの折、終り具合が少し物足りなかった気分が漂っていたようで、8月も勉強しましょうということになりました。とうぜん、波止場会館は予約が埋まってい […]

最初の人間像—創世記と古事記

前回6月15日(土)のABCは、創世記と古事記の冒頭部分を読み比べて、欧文聖書では「始めに神は天と地を創造した」と訳せるところ、日本語版ではずぅっと「始めに神は天地を創造された」とあることに注目しました。古事記も、「天地初めて発けしとき」です。ここから、「天」と「地」を「と、and、et、und」という接続詞を使って対立させる西洋の「二項対立」思想の起源が創世記まで遡れること、そして、東アジア、日 […]

人類はこの世の始まりをどのようにイメージしたか

<土曜の午後のABC>6月15日(土)は、波止場会館4B で14:00〜17:00です。<人類はこの世の始まりをどのようにイメージしたか>と大風呂敷なタイトルを掲げましたが、ずっと古事記を読んできて、ちょっと後を振り返り、あらためて古事記の冒頭部分を旧約聖書の創世記と比べて読んでみようという試みです。 創世記の日本語版を開くと、まず「初めに、神は天地を創造された」とあります。 フランス語版や英語版 […]

眼から聴く

知らない間に夏がすぐそばに来ていたというこの頃です。いかがお過ごしですが。ABCが新しいスタイルでスタートして三ヶ月目に入ります。こんなふうに自由に形を探りながら、毎日の暮しのなかでなにかしら考え、生きて行くヒントを見つけられるひとときを楽しんで行きたいと思っております。5月18日(土)14:00〜17:00の<土曜の午後のABC>は、波止場会館4B です。テーマは、<眼から聴く>ボクの持論ではあ […]

林秀行という陶磁作家

4月13日(土)14:00〜17:00の<土曜の午後のABC>は、波止場会館4Aです。お間違えのないよう!タイトルは、《林秀行という陶磁作家》二部に分けて議論出来ないかと考えています。 第一部: 林さんの歩んだ道 —添付の資料を眺めながら 第二部: <陶>と<磁> —林さんの作品を手にしながら 林さんの作品をいくつか持って行きます。それを手に取って眺めていただき、器の手触りなど楽しみながら、<陶> […]

語る『古事記』、書かれた『古事記』

《語る『古事記』、書かれた『古事記』》 というタイトルで、これまで勉強してきたことを整理してみたいと思います。 『古事記』を素材に<無文字文化>と<文字文化>の問題を考えようとして、あらためて『古事記』を読み出したわけですが、テクストの読み方一つとっても、伝統的な慣習で読まれている( 露伴のいう「雲の影」にいることを反省していない,ボク自身その影に囚われていると思う)ところが多々あり、予想以上に納 […]

<岡倉覚三「泰東巧藝史」について>(岡倉天心研究会)

2月18日(日) 横浜技能文化会館4F、岡倉天心研究会主催の集まりで、<岡倉覚三「泰東巧藝史」について>というタイトルのもと話をいたします。 岡倉には「日本美術史」が全集(平凡社)に収録されていますが、これは20代に美術学校で行った講義ノートを書き起したもので、それから25年岡倉は美術史について常に考え勉強し思索を深めて来ました。『東洋の理想』もその過渡期の一篇で、それから七年、岡倉はさらにボスト […]