テーマは、「ゴッホ、出さなかった手紙」。
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホが出さなかった手紙は、亡くなる時ポケットにあったというテオ宛の手紙があまりに有名ですが、もうひとつ、それよりひと月ほど前に書いたゴーギャン宛の手紙があります。
テオに書いたほうは、亡くなったとき持っていたので、いずれは投函するつもりではなかったのかという疑問を残しています。が、ゴーギャン宛のほうは、あきらかに書きかけて止めてしまった手紙です。
なぜ、この手紙をゴーギャンに送らなかったのか。そんなことを念頭に置きながら、この手紙を読み込み、ゴッホの<絵>について、われわれの考えを拡げ、深めていく2時間に出来たら、と願っています。