「伊勢物語」型と「源氏物語」型


五月二十日のABCは、めったに使うことのない波止場会館の大会議室2です。

(予約に遅れをとりました。卯年生れですからしょうがないですかねぇ)

いつもの4Bの奥です。お間違えのないように。

さて、テーマの方は、

《「伊勢物語」型と「源氏物語」型》

としておきます。

前回、光琳の「燕子花屏風」を眺めながら、光琳は「伊勢物語」派だという推理をしました。

光琳の制作姿勢は、「伊勢物語」の文体と親戚だということを言いたかったのですが、そのさい、「伊勢物語」型と対比したのが「源氏物語」型でした(広い意味での表出体としての文体の型の対比です)。

今回は、この問題を、『伊勢物語』と『源氏物語』のテクストを味わいながら、もう少し煮詰めたいと思います。