門出を祝って

Aさん、Sくん、結婚おめでとう! そして、今日の二人の姿を見守っておられるそれぞれのご両親にも、おめでとうを申上げます。桜が全開でお二人の門出を祝っています。

Sくんは、ボクが横浜国立大学に勤めていたときの最後のゼミ生の一人ですが、ボクが退職して私塾を開いてからは、その運営を助けてくれている頼もしい仲間の一人で、いまは、ボクの年若い友人と呼びたい。もう十年近い交流が続いています。

半年ほど前、SくんがAさんと結婚する決意を告げてくれて、お二人と日比谷の印度料理店でささやかなお祝いの宴を囲んだのですが、Aさんにお目にかかったのは、それが初めてでした。

そのときに感じたのは、とても爽やかなカップルだ、という印象でした。この言葉を今日の乾杯に添えて送りたいと思います──どうか、いつもいつも、爽やかな印象を与えてくれる二人であってください。

それからもう一つ。爽やかさとともに、いつも、きちんと怒れるカップルであってください。現代は、ほんとうに怒るべきときに怒ることを忘れてしまっている時代で、ほんとうに怒るということは、とても大切なことだと思います。それは爽やかなカップルであるために不可欠なことだという思いもします。

この二つのメッセージを添えてAさんとSくんの前途を、そして二人を祝福するために今日ここにお集りくださったみなさんひとりひとりの前途を祈って──
では、乾杯!

2012.4.8